南アフリカ:EskomとTransnetが鉄道での石炭供給について協議

掲載日:2020年2月13日

2月5日付の現地(ケープタウン)報道によると、南アフリカの電力供給確保に苦労している重債務電力公社であるEskomは、鉄道での石炭輸送量を増やし、石炭価格を下げるためにTransnetと協議中であると述べた。Eskomは、適切な価格と品質で石炭を調達しようとしてきたが、設備の老朽化や適切なメンテナンスが実施されてこなかったこと等により信頼性が低下した石炭火力発電所は、過去1年間に定期的に電力供給カットを行ってきた。

また、Transnetの最高顧客責任者であるMike Fanucchiも、ケープタウンで開催されているMining Indaba会議で、石炭の品質と適切な炭鉱から適切な発電所への石炭供給についての協議をEskomと行ったと述べた。

なお、南アフリカにおける鉄道網の大部分を運営するTransnetは、Eskomの石炭火力発電所への石炭鉄道輸送量を、現在の約760万トンから今年4月からの会計年度では1,150万トン、来年度では1,400万トンに増やす計画とのことである。

(石炭開発部 奥園 昭彦)

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