ジンバブエ:中国企業、30億米ドル規模の石炭火力発電所の建設を支援

掲載日:2020年5月7日

2020年4月29日の現地報道によると、中国の建設会社China Gezhouba Group Corp Limited(CGGC)は、ジンバブエのRio Energy Limitedを支援し、推定30億米ドルの費用でジンバブエ北部のSengwaに2,100MWの石炭火力発電所を建設することを確約した。

Rio Energy社のCaleb Dengu会長は先週、CGGCがプロジェクトの資金調達と建設を支援すると発表していた。発電所の最終的な発電量は2,800MWになると見込まれており、4フェーズに分かれて建設され、各フェーズはそれぞれ約700MWで計画されている。燃料となる石炭に関しては、Sengwaには10,000MWの発電所の運転を賄えるだけの豊富な石炭が賦存しているとCaleb Dengu会長は述べた。

また、中国の建設会社が、Kariba湖からSengwaまで水を運ぶ250kmのパイプラインと420KVAの電力線を建設する計画である。プロジェクトの第1フェーズの費用は約12億ドルと推定されている。

なお、ジンバブエでは約2,200MWの電力需要があるが、自国での発電と輸入により供給できる電力量は約1,300MWのため、頻繁に停電が発生しており、産業に多大な影響を与えている。

注:Sengwaでは、過去に小規模な炭鉱が操業したことはあるが、大規模な炭鉱が操業しているとの情報はない。

(石炭開発部 奥園 昭彦)

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