カナダ:B.C.州の炭鉱の下流で魚の数が減少

掲載日:2020年7月9日

2020年3月8日の現地報道によると、Teck Resources社が操業する炭鉱の下流にあるFording川でノドキリマス(Cutthroat trout)の数が減少している。最近の調査では、2年前数百の成魚と稚魚がいた川からノドキリマスが消失した。同社が2017年に行った調査ではTeck Resources社の4つの炭鉱からElkfordの町までの60kmの区間で1kmあたり76匹の成魚がいると推定された。2019年の調査では1km当たりの成魚の数は9まで減少した。

Teck Resources社の広報担当Doug Brown氏は「稚魚は74%、成魚は93%減少したことがわかった。しかし、その原因はわからない」と述べた。

Teck Resources社の炭鉱群によるElk川流域の汚染は長年の問題である。野生生物や人間にとって有害なセレンが炭鉱群から流出する。同水域のセレン濃度に関するレポートによると、同河川ではB.C.州の飲料水として定められている濃度の上限を超えるセレンが検出されている。流域の2地点では基準濃度の4倍のセレンが検出されている。

Doug Brown氏によると、「Teck Resources社は2024年までに10億カナダドル以上を投じて炭鉱排水を浄化する計画である。故障した水処理プラントを修理し、2020年内に2つの新しい水処理プラントが稼働する予定である」「水処理プラントは初めて建設するものであり、様々な課題に直面したため実装が遅れている」「水処理プラントが稼働すれば、炭鉱下流においてセレン濃度が大幅に減少すると期待している」と述べた。

(石炭開発部 弘中 孝宜)

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