ベトナム:国内の電力需要増大の中、上半期の石炭輸入量が急増し過去最大に
掲載日:2020年7月22日
7月13日付の地元報道によると、税関総局の統計では、2020年1月から6月までのベトナムの石炭輸入量は31.57百万トンに達し前年比で53.8%増となった。
ベトナムは5年程前に石炭の純輸出国から純輸入国となり、政府は石炭への依存を減らし再生可能エネルギーの導入を増やそうとしているが、同国の発電における輸入石炭への依存度は増加している。
商工省によれば、ベトナムの発電設備容量に占める石炭火力発電の割合は約35%であり、今後5年間はその割合は変わらないとされている。
政府の情報によると、2020年上半期における石炭輸入量は同時期の国内生産量である25.27百万トンを超えており、インドネシア、豪州及びロシアから主に輸入している。
2019年の石炭輸入量は前年比のほぼ倍増の43.77百万トンであった。
商工省は、昨年の2019年、発電所の新規の建設が需要に追いつかなくなり、ベトナムは2021年から深刻な電力不足に直面するであろうという見方を示した。2021年の電力供給量はその消費量と比較して66億kWh不足し、2023年には150億kWh不足すると見られている。
ベトナムは5年程前に石炭の純輸出国から純輸入国となり、政府は石炭への依存を減らし再生可能エネルギーの導入を増やそうとしているが、同国の発電における輸入石炭への依存度は増加している。
商工省によれば、ベトナムの発電設備容量に占める石炭火力発電の割合は約35%であり、今後5年間はその割合は変わらないとされている。
政府の情報によると、2020年上半期における石炭輸入量は同時期の国内生産量である25.27百万トンを超えており、インドネシア、豪州及びロシアから主に輸入している。
2019年の石炭輸入量は前年比のほぼ倍増の43.77百万トンであった。
商工省は、昨年の2019年、発電所の新規の建設が需要に追いつかなくなり、ベトナムは2021年から深刻な電力不足に直面するであろうという見方を示した。2021年の電力供給量はその消費量と比較して66億kWh不足し、2023年には150億kWh不足すると見られている。
(石炭開発部 佐藤 譲)
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