モザンビーク:ValeのMoatize炭鉱、2020年第2四半期の生産量が大きく落ち込む
掲載日:2020年7月30日
モザンビークのテテ州でMoatize 炭鉱を運営するValeは、7月21日に2020年第2四半期の石炭生産と販売実績を公表した。COVID-19の蔓延により世界の石炭需要は大きな影響を受けており、Moatize炭鉱では4月以降は生産を抑制し、又6月には生産を一時的に停止したため、生産量、販売量とも大きく落ち込んだ。さらに、この需要低迷により、山元と港の貯炭量は限界に達している。
2020年第2四半期の生産量は1,283千トン(原料炭698千トン、一般炭585千トン)で、前年同期比では1,087千トン(45.9%減)の大きな減産となった。また、2020年第1四半期の実績1,963千トン(原料炭983千トン、一般炭980千トン)に比べても680千トン(34.6%減)の減産となった。この結果、2020年上期(1-6月)の生産量は3,246千トン(原料炭1,680千トン、一般炭1,565千トン)となり、前年同期比では1,337千トン(29.2%減)の減産となった(表参照)。
Valeは市況低迷が続く限り、今後も一時的な生産停止を行う可能性があるため、2020年の生産目標を示すことはできないとしている。
2020年第2四半期の生産量は1,283千トン(原料炭698千トン、一般炭585千トン)で、前年同期比では1,087千トン(45.9%減)の大きな減産となった。また、2020年第1四半期の実績1,963千トン(原料炭983千トン、一般炭980千トン)に比べても680千トン(34.6%減)の減産となった。この結果、2020年上期(1-6月)の生産量は3,246千トン(原料炭1,680千トン、一般炭1,565千トン)となり、前年同期比では1,337千トン(29.2%減)の減産となった(表参照)。
Valeは市況低迷が続く限り、今後も一時的な生産停止を行う可能性があるため、2020年の生産目標を示すことはできないとしている。
なお、COVID-19の蔓延による機材とサービスの流れや人の移動を含む制限と不確実性を考慮して、Valeは既に2020年3月からの選炭工場の3か月のメンテナンスプランの延期を決定しており、現状ではいつ必要なメンテナンスを開始できるかは不明としているが、山元への設備と材料の購買物流及び作業者の安全レベルの確保が可能になれば、すぐに開始することができるとしている。
Moatize炭鉱生産、販売実績
単位:千トン
2Q20 | 1Q20 | 2Q19 | 1H20 | 1H19 | 2Q20/1Q20 | 2Q20/2Q19 | 1H20/1H19 | |
生産量 | 1,283 | 1,963 | 2,370 | 3,246 | 4,583 | -34.6% | -45.9% | -29.2% |
原料炭 | 698 | 983 | 1,136 | 1,680 | 2,187 | -29.0% | -38.6% | -23.2% |
一般炭 | 585 | 980 | 1,234 | 1,565 | 2,396 | -40.3% | -52.6% | -34.7% |
販売量 | 1,385 | 1,566 | 2,093 | 2,951 | 4,487 | -11.6% | -33.8% | -34.2% |
原料炭 | 516 | 706 | 1,037 | 1,222 | 2,328 | -26.9% | -50.2% | -47.5% |
一般炭 | 869 | 860 | 1,056 | 1,729 | 2,159 | 1.0% | -17.7% | -19.9% |
(石炭開発部 奥園 昭彦)
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