ニュージーランド:ニュージーランド最高裁判所、Te Kuha炭鉱開発認可取り消しに対するRangitira社の不服申立を棄却
掲載日:2020年7月30日
7月15日付のメディアによると、ニュージーランド最高裁判所は、 同国のRangitira Developments社が、南島West Coast地方Westport付近のTe Kuha炭鉱開発認可の取り消しを支持した控訴裁判所の決定に対して不服申立を行っていた訴訟に関し、Rangitira社の申立を棄却した。
Rangitira社は2017年11月、Te Kuha炭鉱の開発認可をBuller郡議会より取得していたが、環境保護団体Forest and Birdが同炭鉱予定地には104ヘクタールの郡保護地域や12ヘクタールの公共保護地域(public conservation land)が含まれているとして不服を申し立て、同郡議会は認可を取り消していた。Rangitira社はニュージーランド高等裁判所に提訴して、炭鉱開発を認可するとの決定を受けたものの、Forest and Birdの上訴によってこの決定が覆され、最高裁判所で新たに審理が行われていた。最高裁判所は今回の決定において、Buller郡議会は、郡保護地域の管理を水資源管理以外の目的において行うべきはないとしている。
Rangitira社は2017年11月、Te Kuha炭鉱の開発認可をBuller郡議会より取得していたが、環境保護団体Forest and Birdが同炭鉱予定地には104ヘクタールの郡保護地域や12ヘクタールの公共保護地域(public conservation land)が含まれているとして不服を申し立て、同郡議会は認可を取り消していた。Rangitira社はニュージーランド高等裁判所に提訴して、炭鉱開発を認可するとの決定を受けたものの、Forest and Birdの上訴によってこの決定が覆され、最高裁判所で新たに審理が行われていた。最高裁判所は今回の決定において、Buller郡議会は、郡保護地域の管理を水資源管理以外の目的において行うべきはないとしている。
(シドニー事務所 Whatmore 康子)
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