韓国:台風の影響で停止していた原子力発電所の運転を再開

掲載日:2020年10月22日

10月7日の現地報道によると、9月の大半の期間停止していた韓国の5つの原子炉すべてが発電を再開した。

9月の上旬に2つの台風が続いたため塩水が流入し、韓国の5つの原子炉(合計発電容量4.6GW)は、送電を停止していた。韓国水力原子力発電(KHNP)は、9月26日にWolsong 3号機(発電容量700MW)、9月30日にShin-Kori2号機(発電容量1GW)が再稼働したことに続き、10月6日にShin-Kori1号機(発電容量1GW)とKori3号機(発電容量950MW)、10月7日にKori4号機(950MW)を再開した。

2020年11月から12月の稼働発電容量は約20.4GW/月を予定しており、昨年同時期の平均発電容量14.5GW/月から大幅に増加する。この見通しには、10月18日に予定されているHanbit3号機(発電容量1GW)の再稼働が含まれているが、Hanbit3号機は数年前から運転を停止しており、再稼働の遅れが続いているため、今月中に再稼働するかどうかは疑問視されている。同じく1年以上運転を停止しているHanbit4(1GW)号機は、最近、再稼働日を約半年後倒しして2021年3月中旬に延期した。

(石炭開発部 弘中 孝宜)

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