ジンバブエ:Zambezi Gas社は石炭生産を倍増

掲載日:2020年11月26日

11月20日付の現地報道によると、100%ジンバブエ資本のZambezi Gas社は、月産10万トンの生産量を20万トンに倍増させることを目標とし、坑内掘り炭鉱の開発計画を進めている。また、同社には、750MWの発電所を建設するためのライセンスが与えられている。同社は、2017年に特別補助金の授与を受けて石炭採掘を開始して以来、生産量では国内トップレベルに成長しており、先週北部ピットでの坑内採掘作業開始に向けての開坑式がMonica Mutsvangwa情報・広報・放送サービス(Information, Publicity and Broadcasting Services)大臣の司会のもとで行われた。同社は、8,000haの鉱区に2億トン以上の石炭埋蔵量を有し、さらなる付加価値と輸出可能性を秘めており、ジンバブエで最も急成長している石炭企業の一つである。

式典の中で、同社の生産部長でエンジニアのMenard Makota氏は、坑内掘り炭鉱の開発により、生産量は月産20万トンに増加する。2017年に炭鉱操業を開始したとき、月産6万トンを目標としていたが、それを2年間で10万トンにまで引き上げることができた。今はその倍の月産20万トンを目指しており、今回の式典は我々の取り組みを裏付けるものとなっており、各分野の専門家を起用し、世界最高水準の基準と効率性を確保していることに誇りを持っている、と述べた。Zambezi Gas社の現在の事業は、南ピットと呼ばれる露天掘りと選炭工場で構成されており、北部ピットの生産能力は10万トンで、坑内掘り開発の端緒を開くことになる。最初の坑内採掘区画では、原料炭月産6万トンを目標とし、その後8万トンに拡大する予定である、

Zambezi Gas社は450人の労働者を雇用しており、炭鉱操業の他にも2024年までに電力プロジェクトの第1フェーズで発電容量150MWを確立し、2027年には600MWを確立する予定である。

式典にはMutsuvangwa大臣の他にもWinston Chitando鉱山・鉱業開発(Mines and Mining Development)大臣、Zhemu Sodaエネルギー・電力開発(Energy and Power Development)大臣やZESA(ジンバブエ電力供給公社:Zimbabwe Electricity Supply Authority)のSydney Gata理事長等、多数の要人が出席した。

(石炭開発部 奥園 昭彦)

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