米国:Peabody社は2度目の倒産の可能性

掲載日:2020年12月17日

11月30日の現地報道によると、Peabody社は債権者への返済能力に関して重要な疑義が生じており、その状態が継続している。疑義が生じた要因は、第3四半期の損益、債権者から追加の担保要求及び借入契約条件の不遵守の疑いである。

Peabody社は他にも、米国で石炭火力発電所が廃棄される予定になっていること、豪州における炭鉱の火災、炭鉱の資産価値の減少、及び新政権が石炭産業衰退を加速する懸念があること等多くの困難に直面している。

石炭産業に詳しいChicago大学ロースクールのJoshua Macey教授は今後数カ月のうちにPeabody社が再度倒産申請する可能性が高いと述べている。

(石炭開発部 弘中 孝宜)

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