豪州:中国政府、豪州産の一般炭を正式に輸入禁止と中国共産党系メディアが報道
掲載日:2020年12月24日
2020年12月15日付の地元メディアによると、中国政府が豪州産の一般炭を正式に輸入禁止としたと、中国共産党系メディアであるThe Global Timesが報道したことが明らかにされた。
同紙はこの報道において、「中国政府の国家発展改革委員会が国内の火力発電所に、豪州産を除く海外一般炭を関税当局による通関規制を得ることなしに輸入することを認可した」としているほか、「この認可によってロシア産やモンゴル産などが豪州産に替わるものとしてより多く輸入されるようになる」としているとされている。一方、豪連邦政府はこの報道に関してその真偽を中国政府の当局に確認中としているが、豪連邦Scott Morrison首相は「中国が豪州産の一般炭を輸入禁止にしたことが事実であれば、豪州の年間輸出歳入が(2019年に豪州から中国に向けた一般炭の輸出総額と同等の)約40億AUD減る恐れが生じる。一方、中国も豪中自由貿易協定と世界貿易機関の規則に明らかに抵触することになるほか、温室効果ガスの排出量が豪州産よりも50%高いとされる一般炭を豪州以外の地域から輸入することになる。これは両国にとって、貿易や環境の両面において有益ではない」と述べた。
同紙はこの報道において、「中国政府の国家発展改革委員会が国内の火力発電所に、豪州産を除く海外一般炭を関税当局による通関規制を得ることなしに輸入することを認可した」としているほか、「この認可によってロシア産やモンゴル産などが豪州産に替わるものとしてより多く輸入されるようになる」としているとされている。一方、豪連邦政府はこの報道に関してその真偽を中国政府の当局に確認中としているが、豪連邦Scott Morrison首相は「中国が豪州産の一般炭を輸入禁止にしたことが事実であれば、豪州の年間輸出歳入が(2019年に豪州から中国に向けた一般炭の輸出総額と同等の)約40億AUD減る恐れが生じる。一方、中国も豪中自由貿易協定と世界貿易機関の規則に明らかに抵触することになるほか、温室効果ガスの排出量が豪州産よりも50%高いとされる一般炭を豪州以外の地域から輸入することになる。これは両国にとって、貿易や環境の両面において有益ではない」と述べた。
(シドニー事務所 Whatmore 康子)
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