ニュージーランド:大手電力企業、Tiwai Pointアルミニウム製錬所が閉鎖した後の跡地に水素製造施設を建設するFSを開始へ

掲載日:2020年12月24日

2020年12月11日付のメディアによると、ニュージーランドの大手電力企業Meridian Energy社は、Rio Tintoが80%の権益を保有するNew Zealand Aluminium Smelter(NZAS)社が操業するTiwai Pointアルミニウム製錬所が閉鎖された後の跡地において、再生可能エネルギーを利用した水素製造施設を建設するFSを、電力・ガス企業であるContact Energy社と共同で行うことを明らかにした。

Meridian社とContact社は、2百万NZDを共同出資し、6ヵ月を掛けてこのFSを行うとされている。一方、Rio Tintoは2020年7月、同製錬所に関して、高電力コストやAl産業における先行き不安などの理由に基づき、Meridian社との電力契約を2021年8月に終了させ、同製錬所を閉鎖する計画であることを発表したが、ニュージーランド政府の与党労働党は、同年10月に行われた総選挙での公約において、同製錬所の操業を3~5年延長するようRio Tintoと交渉すると表明している。

(シドニー事務所 Whatmore 康子)

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