モザンビーク:Moatize炭鉱2020年生産量は5,878千トンで、前年比33%減と大きく落ち込む
掲載日:2021年2月11日
モザンビークのテテ州でMoatize 炭鉱を運営するValeは、2月3日に2020年第4四半期の石炭生産と販売実績を公表した。それによると、COVID-19の感染流行が海上貿易に係る石炭需要に与えた大きな影響と選炭工場の改修プロジェクトが2020年3月から11月に延期されたことを反映し、2020年の第4四半期の生産量は、123万トン(原料炭658千トン、一般炭572千トン)で前期比172千トン(12.3%)の減産となった。この結果、2020年の生産量は5,878千トン(原料炭3,095千トン、一般炭2,783千トン)となり、前年比では2,892千トン(34.4%)の大きな減産となった(表参照)。なお、2020年3月には過去15ヶ月間での月産記録を出したが、4月以降には減産し、6月には山元貯炭が限界まで積み上がったため、一時的に生産を停止した。
Valeは2020年11月6日に選炭工場のメンテナンス計画を再開することを決定し、現在石炭ハンドリングと処理プラントの再生化を含む改修プロジェクトの第1フェーズが予定通り稼働している。この間、資材の流れ、サービスの提供、人の移動などは大きな課題なく実施された。選炭工場の改修により、生産は減速し、第4四半期の生産量は前期比で 12.3%の減産となったが、貯炭のおかげで、同期の販売量は1,535千トン(前期比11.1%増)と増加した。改修は2021年第1四半期には完了し、試運転後、第2四半期から運転を開始する。下半期には、生産レベルは年産1,500万トンに達する見込みとのことである。
Valeは2020年11月6日に選炭工場のメンテナンス計画を再開することを決定し、現在石炭ハンドリングと処理プラントの再生化を含む改修プロジェクトの第1フェーズが予定通り稼働している。この間、資材の流れ、サービスの提供、人の移動などは大きな課題なく実施された。選炭工場の改修により、生産は減速し、第4四半期の生産量は前期比で 12.3%の減産となったが、貯炭のおかげで、同期の販売量は1,535千トン(前期比11.1%増)と増加した。改修は2021年第1四半期には完了し、試運転後、第2四半期から運転を開始する。下半期には、生産レベルは年産1,500万トンに達する見込みとのことである。
Moatize炭鉱生産・販売実績
生産量、販売量:単位千トン
4Q20 | 3Q20 | 4Q19 | 2020 | 2019 | 4Q20/3Q20 | 4Q20/4Q19 | 2020/2019 | |
生産量 | 1,230 | 1,402 | 1,876 | 5,878 | 8,770 | -12.3% | -34.4% | -33.0% |
原料炭 | 658 | 756 | 825 | 3,095 | 4,032 | -12.9% | -20.2% | -23.2% |
一般炭 | 572 | 646 | 1,051 | 2,783 | 4,738 | -11.5% | -45.6% | -41.3% |
販売量 | 1,535 | 1,381 | 2,042 | 5,867 | 8,784 | 11.1% | -24.9% | -33.2% |
原料炭 | 884 | 809 | 1,017 | 2,914 | 4,427 | 9.2% | -13.1% | -34.2% |
一般炭 | 651 | 572 | 1,025 | 2,953 | 4,356 | 13.8% | -36.5% | -32.2% |
(石炭開発部 奥園 昭彦)
おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。