インドネシア: 国営石炭会社PT Bukit Asam(PTBA) 社とパートナー企業らが石炭ガス化プロジェクトに関する協力協定を修正

掲載日:2021年6月10日

5月11日付の地元メディアによると、11日、国営石炭会社PT Bukit Asam(PTBA) 社、国営石油・ガス会社PT Pertamina社、および米国を拠点とするAir Products and Chemicals (APCI)社の3社は、南スマトラでの低品位炭をジメチルエーテル(DME)に加工する石炭ガス化プロジェクトの案に関する協力協定の修正に署名した。

3社は、2020年12月に約21億ドルの石炭-DMEプロジェクトの開発に関する協力協定に初めて署名した。この合意に基づき、PTBA社は必要な石炭を供給し、APCI社は技術と資金を提供し、Pertamina社がLPGを代替するDMEのオフテイカーとなる。 2024年の完成を目指し、2021年半ばに建設を開始する予定であった。

共同ステートメントによると、この石炭ガス化プロジェクトは南スマトラ州タンジュンエニムで20年間実施され、APCI社から21億米ドル(30兆ルピア)の海外投資が行われる。年間600万トンの石炭を使用して年間140万トンのDMEの生産が可能となり、LPG輸入量を年間100万トン削減し、最終的には貿易収支を改善することができる。

また、本プロジェクトには、インドネシアへのその他の投資を呼び寄せるなど、相乗効果が期待されている。また、本プロジェクトが外資などに一定比率以上の国内原材料等の調達を義務つけるローカルコンテント要求(TKDN)を遵守することは、現地の労働者の雇用を通じて国の産業に力を与えることにもなる。

国営企業省のErick Thohir大臣は、「石炭ガス化パートナーシップにより、年間最大9.7兆ルピアの外貨準備高が節約され、現地で1万人分の雇用が生まれる」と、この協力を歓迎した。

また、Pertamina社の代表取締役社長 Nicke Widyawati氏によると、Pertamina社はDMEの開発・製造が環境問題に関係していることも理解しているとのことである。 政府の指令に従い、Pertamina社はCCUS(:Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)プロジェクトと並行してDMEプロジェクトを運営することになる。これにより、炭素排出量を45%に削減することができる。

Pertamina社は、CCUSに関してExxonmobil社との協力の可能性を現在探っている。CCUSを活用することにより、ガス化プロセスから発生する排出物を利用して、古い坑井からの生産量を引き上げ、他の類似プロジェクトにおけるグリーンエコノミー実現を後押しすることが期待されている。

(石炭開発部 佐藤 譲)

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