インド:Coal India社、高水準の在庫を減らすため、電子オークションを通じて販売される石炭の輸出を許可

掲載日:2021年6月17日

6月10日付の地元メディアによると、インド国営のCoal India社(CIL)は、高い在庫水準の改善を目指し、電子オークションを通じて販売される石炭の輸出を許可している。
 
インドの石炭需要の80%以上を供給する同社によると、電子オークションで購入した石炭の輸出禁止を解除したという。インドは歴史的に石炭輸入国であり、その輸出はほとんど制限されてきた。
 
CILは2020-21年度に124百万トンの石炭を電子オークションで販売し、前年比88%増となった。電子オークションでは、電力および非電力セクターの消費者がその大半を占めた。これらのオークションの一部は商社にも開放されており、彼らは主にバングラデシュのような近くの国への輸出機会を探る可能性が高いと市場参加者は述べた。
 
CILの在庫は、4月末の87.12百万トンから5月末には74.30百万トンに減少したが、依然として歴史的に高い水準にある。インド中央電力庁のデータによると、5月30日時点でのインド全体の電力会社の総在庫は28.66百万トンで、4月末の23.87百万トンから増加している。

同国の石炭火力発電は4月まで8カ月連続で前年を上回った。しかし、コロナ感染者の急増とその結果敷かれた全国的な規制により、電力需要が圧迫され、石炭在庫が増加した。

CILは5月の生産高を前年比70万トン(1.7%)増の42.1百万トンとしたが、在庫削減と輸入抑制のために定期オークションを実施している。

(石炭開発部 佐藤 譲)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ