カナダ:環境破壊を理由に、新規の一般炭プロジェクトを承認せず

掲載日:2021年6月17日

6月12日の現地報道によると、Jonathan Wilkinson環境大臣は11日、環境破壊の可能性を理由に、新規の一般炭炭鉱プロジェクトや既存の炭鉱の拡張計画を承認しないと発表した。

Wilkinson環境大臣は、政府は、これらのプロジェクトが連邦政府の管轄内で受け入れがたい環境影響を引き起こす可能性が高く、カナダの国内及び国際的な気候変動の公約に沿っていないと考えており、主に発電に使用される一般炭は、気候変動の唯一最大の原因で、世界のエネルギー生産のために一般炭の採掘と使用を続けることは気候変動との効果的な戦いの妨げになる、と述べている。

カナダの2019年の石炭生産量は5,700万トンで、世界全体の1%に過ぎず、一般炭が47%、原料炭が53%だった。政府はこの決定が、豪州の鉱山会社コールスパー・マインズ(Coalspur Mines)社がアルバータ州ヒントン近郊で運営するビスタ炭鉱の拡張計画に適用されると述べている。ただし、この新政策は、アルバータ州の山麓で物議を醸している新規石炭探査プロジェクトのほとんどで見られるタイプの石炭である原料炭には影響しないとのことである。

2018年、オタワは2030年までにカナダ全土で従来の石炭火力発電を段階的に廃止する規制を導入した。また、カナダは、2030年までに石炭火力発電所を段階的に廃止することを約束している。

(石炭開発部 奥園 昭彦)

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