南アフリカ: 市民の抗議行動により輸出入サプライチェーンへの影響が続く

掲載日:2021年7月21日

7月16日の現地報道によると、南アフリカの元大統領ジェイコブズマ氏の投獄を受け発生した市民の抗議行動により、同国の主要輸出入港であるダーバン港及びリチャーズベイ港のオペレーションが停止していたが、軍隊による掃討作戦の結果、避難していた従業員が戻り始め少しずつ正常化に向かっている。

ダーバン港では周辺道路の閉鎖が続きトラックの出入りが制限されていることから、依然として一部貨物の停滞が見られる。

Kwazulu-Natal州の鉱山と港を繋ぐ鉄道では、線路に散乱した略奪活動の残骸処理や安全性確保の為のテストが実施されており、安全が確認され次第運行が再開される見込みである。

同抗議行動の影響を受け、ArcelorMittal South Africa社は顧客との契約義務を履行できなくなったとして、不可抗力を宣言した。

(石炭開発部 辻本 譲)

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