インド:Coal India社、輸出規制解除後、初めて石炭を輸出

掲載日:2021年7月29日

7月5日付の現地報道によると、国営Coal India社(以下、CIL)は、7月2日、バングラデシュのクルナ(Khulna)発電所に4,000トンの石炭を出荷した。1,320MWのクルナ発電所は、近隣諸国のエネルギー安全保障体制構築に貢献するというインドの政策の一環として、同国内最大の火力発電会社であるNTPC社とバングラデシュ電力開発局(BPDB)の共同事業として建設された発電所である。

今回の輸出は、4,000トンと量は決して多くないものの、CILの電子オークション販売政策に基づく石炭輸出禁止措置の解除(6月8日)後、初の輸出であるという点で、重要な意味を持つ。

インドは、電力不足に悩むバングラデシュに対し、太陽光発電を含む電力供給に貢献している他、ミャンマー、ブータン、ネパール、スリランカといった地域への送電網構築を目指しており、当該地域の安定的発展とともに、座礁資産とされる同国の石炭資源の有効利用を図りたいとしている。

CILはインド最大の炭鉱会社であり、今年度の石炭生産量は6億7,000万トンを目標としている。インド全体の石炭需要は、現在の7億トンから2023年までに11億2,300万トンに増加する見込みである。

世界でも有数の石炭埋蔵量を誇り、世界第2位の石炭生産国であるインドでは、今後30年以内に、同国の石炭資源を最大限活用するためにあらゆる手段を講じる構えであるとされている。

(石炭開発部 古川 ゆかり)

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