カナダ:Teck社、BC州での山火事による鉄道障害の影響で2021年石炭生産計画を下方修正

掲載日:2021年8月5日

7月28日の現地報道によると、カナダの総合鉱業大手Teck Resourcesは、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で発生した山火事により石炭輸送が滞ったため、原料炭の2021年の生産目標を50万トン引き下げ、2,550万トン~2,650万トンから2,500万トン~2,600万トンとした。

同社は7月6日のプレスリリースで、山火事の影響で第3四半期の販売量が30万トン~50万トン減少するだろうと述べていたが、新たな見通しでは、50万トン~80万トン減少する見込みとなり、この結果第3四半期の生産目標は、570万トン~610万トンに下方修正された。

BC州政府は先週、進行中の山火事の状況に対する州全体の対応を支援するため、非常事態宣言を出しており、現在、同州では約250件の火災が発生している。Teck社は、西海岸の3つの港(Westshore/Neptune/Ridley Terminals)すべてと出荷契約を結んでいるため、列車をPrince RupertにあるRidley Terminalsに向かわせ、同積出港経由で輸出することができる。

山火事の結果、年間の輸送コストは3カナダドル/トン増加するが、CEOのDon Lindsay氏は、現在の原料炭価格が当四半期中に100米ドル/トン上昇したことを踏まえて見るべきであると述べている。Teck社は、中国へのスポット販売を優先的に行うことで、有利な価格での販売を続けていくとしている。2021年の中国への販売量は750万トンを目標としており、前回の計画からの変更はないとしている。

Teck社の第2四半期の原料炭販売量は計画通りの620万トンで、うち約200万トンを中国の顧客にプレミアムCFR中国価格である約315米ドル/トンで販売している。

(石炭開発部 奥園 昭彦)

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