南アフリカ:南アフリカが2023年からのCO2地下圧入テストを計画
掲載日:2021年9月2日
8月23日の現地報道によると、南アフリカは2023年から地下深部へのCO2圧入テストを計画しており、炭素回収貯留(CCS)現場での地質図作成を開始したと同国地質科学評議会の高官が述べた。
本プロジェクトは同国北東部のMpumalanga地方を拠点とし、近傍には石炭火力発電所や石炭化学プラントが存在する。
本プロジェクトは世界銀行からの助成金を受けており、テスト段階では地下約1km地点に年間1~5万トンのCO2圧入の可能性を検証する。
一部の研究者は、同国東海岸及び西海岸の沖合盆地には約1,500億トンの潜在的な貯蔵容量が存在すると述べているが、これまでの評価によると、高コストによる経済性が課題となっている。
同国はアフリカ大陸最大の温室効果ガス排出国であり、今後も長期に渡って石炭使用が見込まれるため、CO2排出削減への取り組みが急務となっている。
本プロジェクトは同国北東部のMpumalanga地方を拠点とし、近傍には石炭火力発電所や石炭化学プラントが存在する。
本プロジェクトは世界銀行からの助成金を受けており、テスト段階では地下約1km地点に年間1~5万トンのCO2圧入の可能性を検証する。
一部の研究者は、同国東海岸及び西海岸の沖合盆地には約1,500億トンの潜在的な貯蔵容量が存在すると述べているが、これまでの評価によると、高コストによる経済性が課題となっている。
同国はアフリカ大陸最大の温室効果ガス排出国であり、今後も長期に渡って石炭使用が見込まれるため、CO2排出削減への取り組みが急務となっている。
(石炭開発部 辻本 譲)
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