中国: 2021年上半期の石炭火力発電所の承認件数は前年同期比で8割近く減少

掲載日:2021年9月16日

8月27日付の現地報道によると、国際環境NGOグリーンピースは「2021年上半期中国の石炭火力発電プロジェクトの最新進展研究」と題した報告書を発表した。同報告の、各省級のプロジェクト審査部門の公開データによると、2021年上半期、各省級の発展改革委員会が承認した石炭火力の発電設備容量は計5.2GWで、大部分が熱電併給プロジェクトであり、総量は2020年同期比で78.8%減少した。

グリーンピースの国内低炭素発展政策研究のプロジェクト・マネージャーである李丹青氏によると、「2021年上半期の石炭火力発電プロジェクトの承認状況により、中国が国内の石炭火力発電プロジェクトを更に厳しく管理・規制していることが分かる。しかし一方で、石炭資源の優位性を持つ一部の省では、依然として石炭火力発電プロジェクトを開始する傾向があるため、中央政府は、第14次五ヵ年計画期中に稼働待ちとなっているプロジェクトの量に注意すべきである」と述べた。

2021年上半期、新たに承認された石炭火力発電プロジェクトは、主に2月と3月に集中しており、それぞれ、承認設備容量全体の38.7%と28.1%を占めている。中国では、2021年4月22日に「石炭火力発電プロジェクトを厳しく規制する」旨を表明して以来、新たに大型の非熱電併給プロジェクトは承認されていない。

石炭火力発電プロジェクト承認件数の大幅な減少は、中国が積極的に電力システムによる温室効果ガスの排出削減を推進していることを表している。同研究によると、中国が2040年までに徹底した石炭火力発電所の淘汰を実現しようとするならば、再生可能エネルギーの発展を加速し、低エネルギー需要を基盤とする必要があるとしている。

(北京事務所 塚田 裕之)

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