豪州:豪州産の原料炭価格が世界的な供給ひっ迫を背景に過去最高水準に値上がり

掲載日:2021年9月30日

9月20日付の地元メディアによると、QLD州産の一級強粘結炭(Hard Coking Coal:HCC)の価格が2021年9月17日において379USD/トンと同年5月の価格から3倍以上に値上がりし、過去最高水準に達したことが明らかになった。

この値上がりの背景には、カナダ、南アフリカ共和国、ロシア、モンゴルなどの石炭生産国においてCOVID-19蔓延防止のための移動制限などによる小規模な供給障害が相次いでいることや、ここ数週間にBHPの同州における石炭生産量が選炭施設や石炭輸出港のメンテナンスによって低下していることなどにより、世界の石炭市場で供給ひっ迫が生じていることがあるとされている。

QLD州産の原料炭価格は、現在の高値が維持される場合、2021/22年度の平均価格が130USD/トンとなると試算され、これに伴い同州政府の同年度予算額は、税歳入やロイヤルティ歳入などの増加によって、同年度の予算案額よりも62億AUD増額すると予測されると同メディアは報じている。

また、中国は、2020年10月頃に豪中の貿易摩擦を背景に豪州産の石炭に対する輸入制限を設けて以来、石炭の調達をモンゴルやロシアなど豪州以外の国に依存しているが、最近の供給ひっ迫に伴い、2021年9月17日の原料炭輸入価格が577USD/トンに達したとされている。

(シドニー事務所 Whatmore 康子)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ