豪州:カナダBrookfield社、子会社の豪州港湾企業の持ち株保有率を最大60%に拡大して事業方向を転換か

掲載日:2021年9月30日

9月12日付の地元メディアによると、カナダBrookfield社は、子会社で豪州の港湾を保有するDalrymple Bay Infrastructure(DBI:旧名Dalrymple Bayコールターミナル)の持ち株比率を最大60%に拡大する認可を豪州連邦外国投資審査委員会(FIRB)とQLD州政府から得たことを明らかにした。

Brookfield社は、同社がQLD州政府との99年間契約に基づき完全保有していた同州のDalrymple Bayコールターミナルの権益を51%売却するという目的のもと、同ターミナルをDBI社の社名で2020年12月に豪州証券取引所(ASX)に上場していた。Brookfield社によると、DBI社は同社の資産が原料炭輸出港であるため、水素が原料炭に替わる還元剤となった場合に運営に行き詰まることを一部の投資家が懸念し、投資が控えられている傾向にあるされている。

一方、Brookfield社とDBI社は2021年8月、同州Hay Point港に再生可能エネルギーを利用した水素の製造(グリーン水素)や輸出を行う計画に関するMOUを、QLD州政府や伊藤忠と締結しており、証券ブローカーMorgans社のアナリストは、「Hay Point港のグリーン水素プロジェクトが進捗すれば、DBI社は今後の長期間にDalrymple Bay港の原料炭輸出量を減少させ、99年間契約が終了した際のリハビリテーションコストを節減することや、反石炭産業の投資家による同社への反発を緩和することが可能となる」と分析している。

(シドニー事務所 Whatmore 康子)

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