ロシア:科学アカデミー、低炭素発展シナリオを策定

掲載日:2021年10月7日

3月19日付の現地報道によれば、ロシア科学アカデミーの経済予測研究所のシロフ所長は、温室効果ガス排出量を削減しながら経済発展のペースを維持することを可能とする、ロシアの低炭素発展シナリオを策定した、と発表した。

同所長は、経済発展省が先に発表した、2030年までの低炭素発展国家戦略のドラフトに示される、投資額やエネルギー転換のスピードが異なる4つのシナリオのうち重要なのは、ベース・シナリオとインテンシブ・シナリオであると指摘した。ベース・シナリオでは、脱炭素化のための投資額をGDPの約1.1%、2050年までの温室効果ガスの排出量削減を12億tレベルとし、年平均約3%のGDP成長率を確保している。同研究所では、ベース・シナリオとインテンシブ・シナリオの間での最適なオプションを追求し、脱炭素化のための投資をGDPの1.8%に拡大、2050年までの温室効果ガス排出削減量をCO2換算で約6億tに設定し、GDP成長率を3%に維持するという、いわゆるターゲットシナリオを算出した、と述べた。

同所長は、インテンシブ・シナリオでは、GDPの損失があり、成長率が0.4%ポイント低下することになるため、ロシア経済にとって代償が大きいとした。

(モスクワ事務所 屋敷 真理子)

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