ノルウェー:最後の北極圏の炭鉱を2023年に閉鎖

掲載日:2021年10月7日

9月30日の現地報道によると、ノルウェーの国営石炭会社であるStore Norske Spitsbergen Kulkompani (SNSK)社は、スヴァールバル諸島の首都Longyearbyenの当局が地元の発電所への供給契約を打ち切ったため、最後の北極圏での炭鉱である第7炭鉱(Mine 7)を2023年9月に閉山すると発表した。

北極圏の北に位置し、雪に覆われたこの場所では、ロシア企業が北極圏での戦略的なプレゼンスを維持しながら石炭採掘を続けているため、今回の閉鎖によってスヴァールバル諸島でのすべての石炭採掘が終わるわけではない。

第7炭鉱の目的は、Longyearbyenの発電所に石炭を供給することであるが、石炭供給契約が終了した今、この炭鉱を操業する理由はもはやなくなったとSNSK社のJan Morten Ertsaas取締役は声明の中で述べ、スヴァールバルでは100年以上にわたって石炭を生産してきたが、今日、石炭の時代に終止符を打つことは一種特別なことです、と付け加えた。

Longyearbyenは、1906年にアメリカ人実業家のJohn Munroe Longyearが石炭を採掘するために築かれた町である。1920年には、ノルウェーの諸島に対する主権がスヴァールバル条約で認められ、当時のソ連を含む他の署名国にも対等な立場で諸島での経済活動を行うことが認められた。

現在の第7炭鉱の生産量は年間9万トン程度である。なお、Longyearbyenの発電所は、石炭の供給が終了した後、再生可能エネルギーによる解決策が確立されるまでの間、ディーゼル燃料を使用することになる。

(石炭開発部 奥園 昭彦)

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