ロシア:財務省、金融市場発展戦略を策定

掲載日:2021年10月7日

9月13日付の現地報道によれば、ロシア財務省が策定した2030年までの金融市場発展戦略の中で、国際的に承認される炭素規制の国家システムの導入は、外国での炭素規制における罰金や障害からロシアの輸出業者を解放し、グリーン化資金調達のための予算形成を可能とし、より効率的な省エネ技術への移行のための経済的刺激策となると示されている。

財務省によれば、ロシアのカーボン・ニュートラルへの移行プログラムを定義する国家気候戦略を2030年までに策定し、その取り組みを開始すること、特に温室効果ガス排出量のモニタリングと算定、また排出量取引の手続きを定める炭素規制を導入することが不可欠である。さらにカーボン・フットプリント認証について、ロシアのアプローチが国際的に承認され、温室効果ガス吸収プロジェクトから生まれる排出権による相殺を可能とすることが重要である。また、SDGs債やSDGsローン、持続可能な開発分野の重要業績評価指標にリンクした債券やローン、過渡的な気候変動対策債券やローンなどをロシアの金融市場の実務に導入すべきである。財務省は、これにより、国の持続可能な環境・社会・経済の発展のための資金調達に向けて資本の流れを再調整するとともに、持続可能な開発経済への移行に伴う新しいタイプのリスクに金融市場参加者を適応させるためのインセンティブが創出されるとしている。

(モスクワ事務所 屋敷 真理子)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ