インド:経済回復を脅かすインドの石炭危機

掲載日:2021年10月21日

10月11日付けの地元メディアによると、インドの中央電力庁(CEA)の最新のデータによると、10月7日時点で、110の発電所(総発電容量136.16GW)のうち、総容量16.88GWとなる16の電力会社ではすでに在庫を使い果たしていた。全体として、10月7日時点で、電力会社は国内の総石炭在庫を約730万トン保有しているが、数年ぶりの低水準となっており、これは石炭の燃焼日数でわずか4日分の在庫量である。 在庫量は、8月末の1,276万トン、及び9月末の808万トンから減少が続いている。

石炭火力発電所の総設備容量が202.8GWで、インド全体の発電能力の半分以上を占めており、石炭の供給不足が深刻となれば、産業全体に波及効果をもたらす可能性がある。ほとんどの買い手が石炭価格の記録的な高値から様子見であるため、供給制限は輸入石炭の需要の急増につながらないかもしれない。しかし、一部の市場関係者は、在庫がすぐに補充されない場合に、インドの一部で頻繁に停電が起こる可能性を懸念している。

(石炭開発部 佐藤 譲)

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