インド:デリー周辺の石炭火力発電所に対してバイオマスの利用を要請

掲載日:2021年10月21日

9月27日付けの地元メディアによると、インド政府は、首都デリーから300km以内にある火力発電所に対して、汚染を減らすために石炭とバイオマスを混焼させることを要請した。

インドの環境省によると、首都圏及びその周辺地域委員会は、農場における公害や畑焼きを減らすため、11の発電所に対して石炭と5%から10%のバイオマスを混ぜた混焼発電を義務付けた。

Uttar Pradesh州デリーから56kmのところに位置する国営電力会社NTPCの保有するDadri石炭火力発電所は、2017年にインドでバイオマスとの混焼を試した最初の発電所である。 Dadri発電所のパイロット操業では、石炭と最大で10%までのバイオマスの混焼が試された。

NTPCは、2019-20年度においてDadri発電所で6,000トンのバイオマスを混焼させた。同発電所はデリーとその周辺地域に電力を供給し、石炭火力では1,820MW、ガス火力では817MWの発電能力を持っている。

また、NTPCは、発電所の石炭の一部を代替するために、2,000万トンのバイオマスを入札で購入する計画を持っている。 同社は、インドで冬季収穫期が始まる10月から11月にバイオマスを確保するつもりである。 バイオマスは4年間にわたって供給され、同社が保有する17の発電所で年間5百万トンのペレットを混焼することができる。

NTPCは、インド中部のChhattisgarh州のKorbaとSipat、インド北部のUttar Pradesh州のDadriとRihand、インド東部のWest Bengal州のFarakka、インド南部のKarnataka州のKudgiなど、17の発電所でバイオマス混焼を実施する計画である。

インドは、炭素排出抑制のより広範な目的の一環として、石炭とバイオマスの混焼の拡大に関して連邦計画を立ち上げる予定である。

(石炭開発部 佐藤 譲)

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