ボリビア:現政権発足後の代替エネルギー量578MW

掲載日:2021年11月11日

10月27日の現地紙によると、ボリビアは、現政権が発足した2020年11月から本年9月までに、プロジェクトを再開させ、複合サイクル(ciclos combinados)、太陽エネルギー、バイオマスといった代替エネルギープロジェクトの実施により、電力578MWを国の中央グリッド(SIN)に投入し、これにより、国民の電力供給の安定と信頼を得、化石燃料による発電の段階的な置き換えを可能にした。モリーナ(Franklin Molina)炭化水素エネルギー大臣によれば、この代替エネルギーによる電力量は、サンタクルス県の平均需要量に相当する。

火力発電所の複合サイクルによる発電としては、コチャバンバ県のEntre Ríosで135MW、サンタクルス県のWarnesで120MW、ボリビア南部で250MWが発電された。また、サトウキビのバガス(bagazo de la caña)の燃焼によるバイオマスによる発電をAguaí(4MW)とUnagro(18.7MW)で行っている。さらに、本年2月、オルロ太陽光発電所(Planta Solar Fotovoltaica de Oruro)の第2フェーズが開始され、50MWの電力が供給されている。

モリーナ大臣は本年12月までに、家庭用の電力の普及率を94.6%に上げると述べ、現在進んでいる作業により、雇用も創出され、ボリビア経済の再活性化に貢献していると述べた。また、風力発電については、昨年9月に206mボリビアーノ(BOB)(約29.60m米ドル)超を投じたWarnes(14.4MW)と、489.4mBOB(約70.32m米ドル)を投じたSan Julián(39.6MW)の風力発電所が開設され、SINに54MWを投入した。

(リマ事務所 初谷 和則)

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