カナダ:2030年までに一般炭の輸出を停止

掲載日:2021年11月25日

11月2日の現地報道によると、カナダのトルドー首相は、よりクリーンな代替燃料への移行を促進するため、遅くとも2030年までに一般炭輸出の停止を目指していると発表した。この発表は、石炭火力発電からガスや自然エネルギーへの移行を加速させることや、石炭労働者とそのコミュニティを支援するために1億8,500万カナダドル以上の投資を行うことなど、すでに実施されている行動に続くものである。

英国のグラスゴーで開催されたCOP26で、トルドー首相は、「気候変動対策は待ったなしで、2015年以来、カナダは気候変動との戦いにコミットしたパートナーであり、ネットゼロの未来に向けて、汚染を削減し、すべての人のためのよりクリーンな未来を築くために、私たちは自分の役割を果たし続ける」と述べた。

カナダは気候変動対策として、2030年までの石炭火力発電所の廃止や温室効果ガス排出量を2005年比で40~45%削減し、2050年までにネットゼロとする目標を立てている。

なお、IEA( International Energy Association)による2020年の推定値では、カナダの一般炭の生産量は約1,290万トン、輸出量は約380万トンで、世界の一般炭の生産量及び輸出量の1%にも満たない。また、日本の2020年のカナダからの一般炭の輸入量は296万トンで、一般炭輸入量全体に占める割合は3%弱である。

(石炭開発部 奥園 昭彦)

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