中国:国内の電力不足などを背景に約1年振りに豪州産石炭を公式輸入した模様

掲載日:2021年12月16日

11月30日付の豪州地元メディアによると、中国が豪州産の石炭を2020年11月以来約1年振りに公式輸入した模様であることが明らかになった。

中国政府は、2020年10月頃に豪州連邦政府との関係が悪化したことを背景に、豪州産の石炭に対して非公式の輸入制限を設けていたが、Commonwealth銀行のアナリストによると、中国では2021年11月に豪州産の石炭2.8百万トンが輸入されており、このうちの72%が一般炭であったとされている。

同アナリストは今回のこの輸入について、「中国においては国家政府がインフラ開発の刺激策を行った結果、経済が急速に回復したため、電力が不足していることを反映するものである」と分析している。中国は、電源ミックスの63%を一般炭が占めているとされている。一方、同アナリストは、中国政府は現在、国内での石炭生産拡大の促進や産業への電力配給を実施するなどして電力供給危機を抑え込むことに成功しているため、豪州産石炭の輸入制限を実質的に緩和する可能性は低いとも予測している。

(シドニー事務所 Whatmore 康子)

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