豪州:連邦高等裁判所、GlencoreとNSW州Newcastle港の港湾使用料を巡る係争において港湾側の値上げを認める決定を下す

掲載日:2021年12月23日

12月8日付の地元メディアによると、豪州連邦高等裁判所は、NSW州Newcastle港がGlencoreとの港湾使用料を巡る係争において起こしていた上訴において、同港が設定した値上げ料金を認めるという決定を下したとされている。

この係争の発端は2015年に遡り、同港がGlencoreの港湾使用料を約40%増の0.69豪ドル/トンに値上げしたことであるが、同社はこれを不服として2016年、豪州消費者競争消費者委員会(ACCC)に申し立てを行っていた。同委員会は2018年、この係争の調停を行い、Newcastle港の使用企業が浚渫費用を負担した水路に関しては「使用料の二重支払いを避けるためにも使用料の算出には含めない」という理由のもと、使用料を0.41豪ドル/トンとするよう裁定を下した。一方、同港はこれを不服としてACCCの裁定に関する見直しなどを行う豪州連邦機関のAustralian Competition Tribunal(ACT)に見直しの申請を行ったところ、同機関は同港の主張を認めて使用料を約1.0豪ドル/トンとするよう決定を下したが、これを不服としたGlencoreが連邦裁判所に訴えを起こし、同裁判所が2020年にACTの決定を覆すという経緯となっていた。

高等裁判所は、今回、同裁判所が下した決定が、「港湾使用者の出資した港湾資産も使用料の算出に含めて良い」という判断に基づくものであるとしており、ACCCはこの判断について強い懸念を抱いているとしている。

(シドニー事務所 Whatmore 康子)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ