豪州:電力及びガス市場の管理機関AEMO、豪州東部の電力市場では2043年までに石炭火力発電による供給がゼロとなると予測

掲載日:2021年12月23日

12月9日付の地元メディアによると、豪州の電力及びガスの系統と市場を管理するAustralian Energy Market Operator(AEMO)は、豪州東部の電力市場National Electricity Market(NEM)において、石炭火力発電による供給が2043年までにゼロとなるという予測を行ったことを明らかにした。

AEMOはこのほど発表した豪州の今後30年間における電力供給計画「Integrated System Plan (ISP)」の草案に関し、産業関係者と協議を行った結果、最も有力とされた電力市場の予測シナリオ「Step Changing」においては、NEM市場で現在、23GWとされる石炭火力発電の供給量が火力発電所の閉鎖によって2030年までには14GW減少して9GWとなり、2043年にはゼロとなると予測されたとしている。この減少量は、AEMOのこれまで示していた2030年までの予測減少量5GWの約3倍にあたる。

同シナリオは、豪州連邦政府の「2050年までに温室効果ガス(GHG)排出量を実質ゼロとする」という目標を達成するために化石燃料からの脱却がより速いペースで進むという構想に基づくもので、豪州では2050年までに「輸送機関の動力に電動が占める割合が99%となる」、「一般家庭の使用電力に蓄電池による供給が占める割合が38%となる」などの要素を含むものであるとされている。

(シドニー事務所 Whatmore 康子)

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