ロシア:欧州でのロシア産石炭輸入停止措置の影響

掲載日:2022年4月7日

3月3日付の現地報道で、ロシア産石炭に関する対露制裁の影響について、ロシアのアナリストの評価が示されている。

その中で、2021年のロシアから欧州への石炭輸出量は、ウクライナ向け1,360万トン(前年比49.6%増)を含め、前年比13.1%増の6,450万トン。また、ロシアの石炭輸出量全体に占める欧州向けの割合は30.7%を占めた。

欧州でロシア産石炭輸入停止を表明しているのは今のところドイツとポーランドで、これにオランダとイタリアが加わる可能性がある。この場合、米国、南アフリカ、コロンビア、豪州がロシアに代わる石炭供給国となる可能性が高い。

他方、アジア太平洋地域諸国は、欧州ほど対露制裁に積極的にかかわっておらず、今のところ技術・金融分野での制裁にとどまっている。現在のロシアの石炭購入量を他国からの輸入で代替することが難しい日本、韓国、台湾がエネルギー供給における対露制裁を拡大させる可能性は低いと思われる。またインドは2021年10月に、ロシアと年間最大4,000万トンの原料炭輸入についてメモランダムを調印済みである。

(モスクワ事務所 屋敷 真理子)

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