豪州:NSW州の電力供給がEraring石炭火力発電所の閉鎖される2025年以降にひっ迫する恐れ

掲載日:2022年4月28日

4月14日付の地元メディアによると、NSW州ではOrigin Energy社の操業するEraring石炭火力発電所が2025年に閉鎖された後、現在提案されている電力供給プロジェクトが予定通りに実施されなければ電力供給がひっ迫し、都市部などで停電が起きる恐れのあることが、豪州における電力及びガスの系統と市場を管理する機関Australian Energy Market Operator(AEMO)の最新の報告書で明らかになった。

AEMOはこの報告書において、同州の電力供給に関し、新規の電力供給プロジェクトが実施されない場合、2022/23年度~2024/25年度においては豪州東部の電力市場「National Energy Market(NEM)で定められる負荷制限許容値内に収まるが、2025/26年度以降にはこの許容値を急速に上回るようになり、同年度~2029/30年度には590MW~2,560MWの電力不足が生じると予測している。一方、同機関は、現在、同州ではNEMの送電企業Transgridが、地方部からシドニー、Newcastle、Wollongongへの電力供給を強化するSydney Ringプロジェクトを進めているほか、民間企業による発電プロジェクトや蓄電施設プロジェクトが進められているとし、これらが遅延なく実施されることが、Eraring発電所の閉鎖後における電力不足を防ぐ上で重要であるとしている。

(シドニー事務所 Whatmore 康子)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ