インドネシア: PT Bukit Asam社、DMEプロジェクトの遅延について言及

掲載日:2022年6月2日

5月27日付の地元メディアによると、インドネシアの国営石炭会社PT Bukit Asam(PTBA)の持株会社であるMIND ID( Mining Industry Indonesia)社社長のHendri氏は、南スマトラ州でジメチルエーテル(DME)を生産する石炭ガス化プロジェクトについて、商業運転の開始を当初予定していた2024年から2026年に遅れることを、下院の委員会VIとの公聴会で、明らかにした。

同氏は、遅延の理由については言及しなかったものの、本プロジェクトに必要な石炭原料の取引について政府の支援が必要であると述べている。

石炭・DMEプロジェクトは、国営石炭会社PT Bukit Asam(PTBA)、国営石油・ガス会社PT Pertamina社、米国を拠点とするAir Products & Chemicals(APCI)社のコンソーシアムによって開発されている。APCI 社は、推定21億米ドルとされるこのプロジェクトに必要な技術および資金の提供、PTBAはDMEプラント操業に必要な石炭および土地の提供、そしてPertamina社がオフテイカーとなる予定である。

本プロジェクトは2022年1月に着工し、Joko大統領は期限内での完成を求めている。

PTBA社によると、DMEプラントは、年間600万トンの石炭が投入され、年間140万トンのDMEを生産する能力があるとのこと。

(石炭開発部 佐藤 譲)

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