豪州:豪州東部の電力市場における供給ひっ迫が緩和、NSW州における石炭火力発電所の一部が復旧

掲載日:2022年6月30日

6月20日付の地元メディアによると、豪州東部の電力市場National Electricity Market(NEM)では、2022年6月13日の週から生じていた深刻な供給ひっ迫が、NSW州における石炭火力発電所の一部が復旧したことなどにより緩和に向かっており、同州などで懸念されていた停電の危機も解消されたとされている。

この供給ひっ迫は、同州やVIC州の発電所における発電ユニットの多くがメンテナンス中であったことや、冬季に伴い電力やガスの需要が増加したことなどが背景にあるとされていたが、豪州の電力及びガスの系統と市場を管理する機関Australian Energy Market Operator(AEMO)は、NSW州で同月18日~19日に、石炭火力発電所のBaywater発電所とMt Piper発電所が、発電ユニット各1機のメンテナンスを完了したことや、気温が上昇し、ガスや電力の需要が低下したことなどで、NEMの電力供給量がやや回復したとしている。

一方、Mt Piper発電所を運営する電力・ガス供給企業のEnergy Australia社は、同発電所が発電燃料のほぼ全てを依存する、同州Springvale炭鉱で2022年の生産量が予測を下回る見通しであることからも、同発電所での燃料不足に関する懸念は同年末まで継続するものと予測している。同炭鉱は、Centennial Coal社によって操業されている。

(シドニー事務所 Whatmore 康子)

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