コロンビア: コロンビア政府、水素開発プロジェクトへの税制優遇措置の適用を 定めた政令を発効

掲載日:2022年6月30日

6月6日付の地元メディアによると、Diego Mesa鉱山エネルギー大臣は、温暖化ガス排出ゼロあるいは低排出の水素開発を行う者への税制優遇措置の適用を定めた2022年政令895号を発効したことを明らかにした。この政令は、2014年法律1715号の規定を更新し、非在来型エネルギー源の開発と利用を促進しようとするものである。

この政令は、エネルギー転換と関係しており、再生可能エネルギープロジェクトを実施する法人或いは個人への税制優遇措置を提供する。こうした投資についての所得税は最大50%まで15年間削減される。

また再生可能エネルギープロジェクト実施者には、プロジェクトで使用する国産及び輸入の機器、道具、機械、サービスについての付加価値税(IVA)と関税の支払いが免除される。

「国内のカルタヘナでは、EcopetrolとPromigasにより最初のグリーン水素生成パイロットプロジェクト2件が開始された。La Heroicaステーションに位置するPromigasプロジェクトでは、電気分解によりグリーン水素を生産し、事業ラインでの取扱条件をテストする予定である。」と同大臣は述べた。

また、こうした法的規制の改善により、2018年時点と比較して、国内の再生エネルギー発電量は100倍に増えた、と特筆した。

(リマ事務所 初谷 和則)

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