豪州:山火事被害者の環境団体、Whitehaven Coal社のNarrabri炭鉱Stage3拡張計画に対するNSW州独立計画委員会の認可を無効とするよう提訴

掲載日:2022年7月14日

7月5日付の地元メディアによると、山火事被害者を中心とする環境保護団体Bushfire Survivors for Climate Actionは、NSW州独立計画委員会(IPC)がWhitehaven Coal社のNarrabri炭鉱Stage 3拡張計画に付与した認可が不適切であるとして同認可を無効とするよう、NSW州土地環境裁判所に提訴したことが明らかになった。

同計画は、同炭鉱のマインライフを現在の2031年から2044年まで延長するために、総面積609.5haの新たな採掘エリアを地下に開発するというもので、IPCは、同計画が、環境、経済、社会に関する考慮において適切なバランスが取れているとし、同計画を2022年4月に認可した。一方、同団体は、同計画の期間における温室効果ガス(GHG)排出量がCO2換算で少なくとも合計479.57百万トンと、豪州における2021年の年間GHG排出量である488百万トンに匹敵し、山火事や洪水を引き起こす気候変動を悪化させるものであるとして、IPCの同認可が不適切であると主張している。

同計画におけるこのGHG排出量は、自社の事業に関連したGHG排出である「Scope 1」排出と「Scope 2」排出がそれぞれ31.19百万トン、2.79百万トンで、残りは自社のサプライチェーンを通した排出である「Scope 3」排出であるとされており、IPCは同計画の認可においてScope 1とScope 2の排出に厳格な制限を設けたとしている。

(シドニー事務所 Whatmore 康子)

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