豪州:NSW州とQLD州における2022年4月~6月四半期の石炭火力発電出力、石炭の高値傾向などを背景に過去最低水準に

掲載日:2022年8月4日

7月29日付の地元メディアによると、豪州東部の電力市場National Electricity Market(NEM)において、NSW州とQLD州の2022年4月~6月四半期における石炭火力発電出力が前年同期よりも947MW低下して10,217MWと、四半期出力としてはNEM開始以来の最低水準となったことが明らかになった。

豪州の電力及びガスの系統と市場を管理する機関Australian Energy Market Operator(AEMO)は、この出力低下の背景には、同四半期において石炭の供給ひっ迫と高値傾向が生じたこと、石炭火力発電による電力の卸売り価格帯が高値の方向へと移行したこと、両州における石炭火力発電所の多くが定期的なメンテナンスや不具合によって一部の発電ユニットを休止したことなどがあるとしている。

また、AEMOによると、同四半期においては、石炭火力発電出力の低下によってガス火力発電出力が高まったことなどにより、NEMの電力卸売り価格の平均価格は264豪ドル/MWhと前年同期比3倍以上となり、2019年において過去最高水準であるとされた130豪ドル/MWhと比較しても2倍以上となったとされている。

(シドニー事務所 Whatmore 康子)

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