コロンビア:国際的な提携により、コロンビア初のグリーン水素ハブが開発される

掲載日:2022年10月27日

10月3日付の地元メディアによると、2022年7月26日、非在来型エネルギー及び効率的なエネルギー管理のための基金(Fenoge)は、グリーン水素及びブルー水素の生産と使用に関する10件のプロジェクトの投資調査に資金を提供する +H2コロンビアコンクールの応募を行い、その勝者を発表した。

受賞者の中には、Solenium(グリーン水素産業のプレーヤーとして台頭しつつあるコロンビアの企業)、Hybrid Power System Group Colombia(HPSG)、およびチリのAndes H2(Quintil Valley のスピンオフ)で構成される国際的なアライアンスであるAndesCol H2がある。AndesCol H2の目的はコロンビアのManizalesで最初のグリーン水素産業ハブを開発することであり、そのプロジェクトの名前は「Hub H2 Verde: Manizales」と呼ばれる。

Solenium のグリーン水素開発リーダーであるJuan David Giraldo氏は、「このプロジェクトは、国のエネルギー移行にとって決定的なマイルストーンである。再生可能水素の生成と使用のためのプロジェクトの開発において、コロンビアを世界の最前線に立たせるだろう」と、述べた。

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の最新の報告書によると、コロンビアは、2050年までに世界で最も安価な水素を生産する可能性が最も高い4か国の1つである。

HPSGコロンビアのCEO であるFernando Cardona氏は、電解槽に再生可能エネルギーを供給する太陽光発電所を建設すると発表した。

同氏は、「(このハブは)鉄鋼産業やモビリティに水素を供給することになる。また、電気分解の副産物として生じる酸素は、産業ガス会社に販売される予定である。これらすべてが半径1kmに集中して建設される。」と説明した。

このプロジェクトで製造された水素の用途は、重量貨物の輸送、都市輸送、製鉄所の運営、酸素の販売に重点を置く。

(リマ事務所 初谷 和則)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ