コロンビア:Glencore子会社のCerrejonが道路封鎖後に操業を再開

掲載日:2022年11月10日

10月26日付の地元メディアによると、Glencoreの子会社であるCerrejonは、25日に、道路封鎖があったが、操業が再開されたことを明らかにした。同社は、La Guajira県内の13か所で違法な街道の封鎖が起こり、そのためにCerrejonの従業員や請負業者たちが仕事場に行くことができず、操業が影響を受けていると報告していた。

同社は、この封鎖が続けば、直接の従業員及び請負業者など合計で約11,000人が影響を受けるとし、その上で、「道路封鎖の理由は多様で、そのすべてが弊社に係るものではない。」と表明していた。

Cerrejon鉱山につながる道路や鉄道の封鎖は、これまでにもしばしば発生している。

昨年は、元従業員たちが鉄道を封鎖し、また先住民のWayuu族コミュニティからの抗議運動も行われた。2020年には労働組合が約3か月間のストライキを実施した。2020年9月には約1週間道路封鎖が続き、同炭鉱の生産量が70%に減少した。

今回の道路封鎖について同社は、「弊社側の合意事項の不履行を理由に、コミュニティ代表者を名乗る人々が封鎖を行っているが、コミュニティ側からは、封鎖しているのは正規の代表者ではないという確認が取れており、コミュニティとは無関係の人々による封鎖だ。」と明らかにした。

これに関し、周辺のPatilla、Tamaquito、Las Casitas、Roche、Chancletaのコミュニティリーダー委員会は、プレス発表を通じて、La Guajira県の抗議運動には参加していないことを表明した。

その中で「平和的に行われている抗議は尊重するが、しかし、我々はこの抗議とは無関係であることを明らかにしたい。Cerrejon社と結ばれた合意があり、同社はこれを遵守しており、また内務省からのモニタリングも行われている。」と説明した。

(リマ事務所 初谷 和則)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ