インドネシア: 石炭採掘大手のPT Bumi Resources 社、CCS/CCUS開発のための予備調査を実施
掲載日:2023年1月26日
1月18日付の地元メディアによると、石炭採掘大手のPT Bumi Resources 社は現在、同社の子会社であるPT Kaltim Prima Coal(KPC)社が運営する54MWのTanjung Bara坑口石炭火力発電所(東Kalimantan州にて2017年に運転開始)にて、CCS/CCUS技術の適用の可能性を検討していると、同社取締役は、17日、同国のエネルギー・鉱業に関するニュース速報サイトで述べた。
また、Bumi社は政府の石炭下流事業を支援するために、石炭ガス化プロジェクトの開発を検討している。 政府関係者は、CCS/CCUS技術は、排出量削減対策の一環として、石炭・メタノール化プロジェクトや石炭・ジメチルエーテル化プロジェクトに応用できる可能性があると述べている。
しかし、一部の専門家によると、インドネシアでは、CCS/CCUS技術が発電部門や石炭ガス化プロジェクトに適用される可能性は、技術に莫大なコストがかかること、市場の需要が高くないことから、まだかなり低いと指摘している。
また、Bumi社は政府の石炭下流事業を支援するために、石炭ガス化プロジェクトの開発を検討している。 政府関係者は、CCS/CCUS技術は、排出量削減対策の一環として、石炭・メタノール化プロジェクトや石炭・ジメチルエーテル化プロジェクトに応用できる可能性があると述べている。
しかし、一部の専門家によると、インドネシアでは、CCS/CCUS技術が発電部門や石炭ガス化プロジェクトに適用される可能性は、技術に莫大なコストがかかること、市場の需要が高くないことから、まだかなり低いと指摘している。
(石炭開発部 佐藤 譲)
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