中国:上海電力の長興島火力発電所CCUS実証プロジェクト試運転へ

掲載日:2023年2月2日

1月9日付の地元メディアによると、12月27日、上海電力有限公司 (Shanghai Electric Power co., Ltd.) の長興島 (Changxingdao) 石炭火力発電所はCCUS(二酸化炭素回収・有効利用・貯留)実証プロジェクトの試運転を開始した。

プロジェクトは計画通りに進んでおり、二酸化炭素 (CO2) 回収率は90%以上を維持しているとした。また、目標であるCO2の排出量を年間約10万トン削減できるとした。

同プロジェクトは中国初の石炭焚きCCUSプロジェクトとして、2022年6月18日に設備の建設に着工した。実証試験として、石炭火力発電所で発生する大量の排ガスからCO2を回収し、回収したCO2は、一連のプロセスを経て造船会社等に溶接用のシールドガスとして直接提供されるという。

上海電力によると、同プロジェクトで使用される技術は、CCUS技術向上だけでなく、グリーンイノベーションへの発展を加速させるとした。

(北京事務所 鄭 佳琪)

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