インドネシア:石炭火力発電所の排出枠を3段階に分けて設定

掲載日:2023年2月2日

1月25日付の地元メディアによると、エネルギー・鉱物資源省は、石炭火力発電所の排出枠を3段階に分けて設定し、一部の石炭火力発電所については第1段階を2023年中に開始する予定である。

発電所への排出枠の発行については、24日に発表された「発電所サブセクターにおける炭素経済価値導入のための手続きに関する大臣令(2022年第16号)に規定されている。

同省の技術・環境局長であるMohamad氏によると、排出量が割当量より少ない発電所は、排出量が割当量を上回る発電所と残りの割当量を取引することができると、述べた。

また、残りの割当量の取引を行わない、発電所に対して、翌年度の割当量を少なくすることが認められている、と付け加えた。

同氏によると、第1段階の排出枠は次の4つのカテゴリーに分けて設定すると説明した:

設備容量25MW以上100MW未満の坑口発電所および非坑口発電所の場合、1.297t-CO2e/MWh

設備容量100MW以上の坑口発電所の場合、1.089t-CO2e/MWh

設備容量100MW以上400MW未満の非坑口発電所の場合、1.011t-CO2e/MWh

設置容量400MW以上の非坑口発電所の場合、0.911t-CO2e/MWh

また、同省の電力総局局長代理Dadan氏によると、第1フェーズとして、石炭火力発電所99基(設備容量合計33.6万GW)が今年中に排出量取引に参加することになると述べている。

(石炭開発部 佐藤 譲)

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