カナダ: Montem Resources社、AB州Tent Mountain炭鉱の再稼働プロジェクトを追求せず、再エネ複合施設に正式転換へ
掲載日:2023年5月12日
4月26日付の地元メディアによると、豪州の炭鉱会社Montem Resourcesは、カナダAB州Crowsnest Pass地区で提案していた、Tent Mountain炭鉱の再稼働プロジェクトにおいて、連邦政府による環境影響評価の許認可申請を取り下げた。同社は同日付けのプレスリリースの中で、今後は同敷地内における再生可能エネルギー複合施設の開発に注力すると発表した。同炭鉱の再稼働計画は断念し、閉山する計画であるとしている。
提案中の再生可能エネルギー複合施設は320 MW / 4,800 MWhの揚水発電所、100MWのグリーン水素電解装置、および100MWの風力発電所から構成される計画で、本プロジェクトに対する最大約2,500万カナダドルの出資について電力会社のTransAlta社と合意している。
Tent Mountain炭鉱の再稼働プロジェクトについては、2020年にF/S調査(Definitive Feasibility Study:DFS)が完了し、2021年以降、カナダ連邦政府による影響評価が行われていた。ロッキー山脈における露天掘り炭鉱を取り巻く環境変化やプロジェクトの審査期間が不透明であることから、同社は昨年以降代替案を検討していた。
提案中の再生可能エネルギー複合施設は320 MW / 4,800 MWhの揚水発電所、100MWのグリーン水素電解装置、および100MWの風力発電所から構成される計画で、本プロジェクトに対する最大約2,500万カナダドルの出資について電力会社のTransAlta社と合意している。
Tent Mountain炭鉱の再稼働プロジェクトについては、2020年にF/S調査(Definitive Feasibility Study:DFS)が完了し、2021年以降、カナダ連邦政府による影響評価が行われていた。ロッキー山脈における露天掘り炭鉱を取り巻く環境変化やプロジェクトの審査期間が不透明であることから、同社は昨年以降代替案を検討していた。
(バンクーバー事務所 佐藤 佑美)
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