コロンビア：環境・持続的可能開発省、El Carmen de Chucurí露天掘り炭鉱プロジェクトの技術情報の欠陥を指摘

5月23日付の環境・持続的可能開発省（以下、環境省）の発表によると、Santander環境当局（CAS）の理事会に出席した後、環境省のSusana Muhamad大臣は、Santander県El Carmen de Chucurí市の露天掘り炭鉱（Colcco社が所有）の開発に対して付与した環境ライセンスについて、ライセンス授与の根拠となった技術情報に欠陥があることを明らかにした。

国家環境ライセンス局（ANLA）と環境省により構成された技術委員会が、このプロジェクトの環境ライセンスに関連する情報の詳細かつ徹底的なレビューを実施した。技術委員会の報告書により、帯水層がどのような影響を受けるか、また、採掘権者が炭鉱への水の浸透をどのように管理するかを理解できる地質工学的モデルの欠如など、重大な欠陥があることが明らかとなった。

もうひとつの欠陥は、環境特性評価が不十分であるがゆえに、影響地域の特定に不足があることである。更に、この技術委員会の報告書では修正不可能な法規違反の疑いを明らかにしている。

環境省の意見では、これらColcco 社が提供した情報の技術的条件に基づいては、ライセンスは交付されるべきではなかったとしている。 同大臣は、「技術委員会によれば、このライセンスは環境基準を満たしていないため、我々はこのライセンスを提訴する決定を下した。このように取り消し訴訟を行うことで、直ちにその効果を停止するための予防措置を要求する」と述べた。