コロンビア:コロンビア鉱業協会によると今年の石炭生産量は7,190万トン

掲載日:2023年6月16日

6月1日付現地メディアによると、コロンビア鉱業協会(ACM)は、2023年第1四半期の鉱業輸出が前年同期比32%の伸びを示したと発表した。これは採掘地域の良好な気象条件によるものである。

石炭生産量については、昨年の6,490万トンに比べて10%増加し、7,190万トンの生産で2023年を終えることが見込まれている。

輸出量では、一般炭が9%、原料炭40%、金6%、フェロニッケル2%、銅39%が増加した。

また、欧州が引き続きコロンビア産鉱物の主要な買い手であり、同国の鉱物輸出全体の44%を占めている。また、輸出鉱物の中で最も多くを占めるのは一般炭であり、64%を占める。

他方、合法的な金の生産量は減少すると推定されている。「価格と金市場の動向により、今年は違法採掘が増加すると予想される」とACM会長のフアン・カミロ・ナリーニョ氏は説明した。

もう一つの予測ポイントは、セメント生産量が減少することで、実績としてここ数カ月間で最も減少しているセクターとなっている。「住宅・建設セクターが奨励されなければ、経済は打撃を受けるだろうし、それは多数のコロンビア人労働者に影響を与えるだろう」とナリーニョ氏は付け加え、この部門が経済を押し上げる役割を果たすため、中央政府に対しこの部門に注力するよう求めた。

(リマ事務所 初谷 和則)

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