モンゴル:2023年度の石炭輸出量の目標は5,000万トン

掲載日:2023年6月23日

6月12日付の地元メディアによると、モンゴルの財務大臣は、国家予算の2023年度改正案において、5,000万トンの石炭輸出を目標として盛り込んだとした。

同国の2023年1月~4月までの中国向け石炭輸出量は1,900万トン、うち原料炭は1,500万トンと前年同時期と比べ其々約5倍増加した。

なお、2022年度の中国向け石炭輸出量は3,100万トン、うち原料炭が2,560万トンと中国の原料炭輸入量全体の40%を占めており、国別では最も多かった。これは、ゼロコロナ政策の解除による両国間の貿易の正常化およびモンゴルの鉄道建設が重要な役割をしている。

主に原料炭を生産しているTavan Tolgi炭鉱~Gashuun Sukhait(モンゴル国境通関所)を結ぶ鉄道(240Km)は2022年9月に開通し、年間3,000~5,000万トンの輸送能力が見込まれている。さらに、Shivee Khuren(モンゴル国境通関所)~策克(中国国境通関所)7.1kmに亘る国境を越える鉄道は2023年10月末に完成を予定しており、輸送能力は最大2,000万トンに達する見込みで、輸送効率の向上と輸送コストの削減に貢献するとした。

また、Shivee Khuren国境通関所においては、2022年12月からAGV(無人搬送車)の運行を開始しており、年間最大650万トンの石炭輸送が可能になるとした。

(北京事務所 鄭 佳琪)

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