ドイツ: 安定した電力供給のために、2030年までに50基のガス火力発電所の新設が必要
掲載日:2023年6月30日
6月22日付けの地元メディアによると、 欧州のガス在庫は高水準を維持しており、価格の低下が顕著になっているにもかかわらず、ロシアのさらなる供給削減、厳冬、アジア諸国による液化天然ガス調達量の増加により、欧州は再びガス不足に陥る可能性があるという。
一方、ドイツの石炭輸入協会(VDKi)会長Alexander氏は、夏の会合中に出した声明の中で、「ドイツでは不安定な再生可能エネルギーを補完する安定した電力を供給するために、2030年までに50基のガス火力発電所の新設が必要になる」と述べた。
連邦経済エネルギー省は年内に、2030年までに25GWの発電容量を供給するための新しいガスタービンの入札戦略を発表することになっている。同氏は、「計画や許認可に時間がかかり、建設期間も長く、投資意欲も乏しいことから、政府の計画は実現不可能だろう」と付け加えた。
一方、ドイツの石炭輸入協会(VDKi)会長Alexander氏は、夏の会合中に出した声明の中で、「ドイツでは不安定な再生可能エネルギーを補完する安定した電力を供給するために、2030年までに50基のガス火力発電所の新設が必要になる」と述べた。
連邦経済エネルギー省は年内に、2030年までに25GWの発電容量を供給するための新しいガスタービンの入札戦略を発表することになっている。同氏は、「計画や許認可に時間がかかり、建設期間も長く、投資意欲も乏しいことから、政府の計画は実現不可能だろう」と付け加えた。
(石炭開発部 佐藤 譲)
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