豪州:豪州連邦政府、NSW州Newcastle港のHunter Valley水素ハブプロジェクトに7千万豪ドルの助成金を給付へ
掲載日:2023年7月28日
7月13日付の地元メディアによると、豪州連邦政府は、電力ガス供給大手の豪Origin Energy社と鉱業用化学薬品の製造企業であるOrica社がNSW州Newcastle港で進めるHunter Valley水素ハブ(HVHH)プロジェクトに、同政府の水素ハブ支援プログラム「Regional Hydrogen Hubs Program」から7千万豪ドルの助成金を給付することを明らかにした。
同プロジェクトは、同港のKooragang Islandに55MWの電解槽を建設し、この電解槽で再生可能エネルギーを利用して再生水を電解することで年間5,500トンの水素を製造するものである。HVHHプロジェクトで製造される水素は、Orica社がKooragang Islandで操業するアンモニア製造施設へ主に供給されるが、輸送機関用の燃料としても販売される予定であり、同プロジェクトが拡大されれば輸出のポテンシャルもあるとされている。
また、同プロジェクトにおいては、NSW州政府がNSW州で2050年までに温室効果ガス(GHG)排出正味ゼロが達成される目的のもとに実施するプログラム「Net Zero Industry and Innovation Program」から1,306万豪ドルを拠出するほか、豪州連邦政府のクリーンエネルギー金融公社Clean Energy Finance Corporation(CEFC)がOrica社に2,500万豪ドルの融資を行ってもいる。
同プロジェクトは、同港のKooragang Islandに55MWの電解槽を建設し、この電解槽で再生可能エネルギーを利用して再生水を電解することで年間5,500トンの水素を製造するものである。HVHHプロジェクトで製造される水素は、Orica社がKooragang Islandで操業するアンモニア製造施設へ主に供給されるが、輸送機関用の燃料としても販売される予定であり、同プロジェクトが拡大されれば輸出のポテンシャルもあるとされている。
また、同プロジェクトにおいては、NSW州政府がNSW州で2050年までに温室効果ガス(GHG)排出正味ゼロが達成される目的のもとに実施するプログラム「Net Zero Industry and Innovation Program」から1,306万豪ドルを拠出するほか、豪州連邦政府のクリーンエネルギー金融公社Clean Energy Finance Corporation(CEFC)がOrica社に2,500万豪ドルの融資を行ってもいる。
(シドニー事務所 Whatmore 康子)
おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。